ニキビの塗り薬を使用するときに、化粧水が先か、塗り薬が先かという疑問があります。
知恵袋などでも話題になっているのですが、今一つ明確な回答がありません。
だったら私がと思い、繰り返しニキビに悩んでいる旦那の経験談、私の経験、化粧品メーカーの研究員さんから聞いたお話などを総合して、この記事を書きました。
結論から言わせていただくと、ニキビが顔全体にできていて塗り薬を使用する場合は、症状がひどければ、化粧水はNGです。(一部例外の塗り薬もあるので、それについては後述します)
塗り薬を使用するということは、赤ニキビや黄ニキビなど、炎症を起こしていたり膿を持っている場合が多いと思います。
そういう場合は、塗り薬で炎症や膿を抑えることに集中したほうがいいです。つまり、ニキビで肌が炎症を起こしている場合は、化粧水の使用は禁止なのです。
たいていの場合、塗り薬をつけると2~3日くらいで症状が緩和してくるはずです。ある程度症状がよくなるまでは、塗り薬オンリーで対処することをおすすめします。
その後は、ニキビ専用化粧水できちんとケアしてきましょう。
この記事の目次
なぜニキビが炎症している時に化粧水はNGなのか?
ニキビが炎症を起こしている時に、なぜ化粧水をつけるとNGなのかというと、化粧水をつけることによってニキビが悪化する恐れがあるからです。
化粧水って水みたいで、刺激がなく肌にやさしいイメージがあります。ところが化粧水って浸透力がとてもあるので、有効成分が肌にダイレクトに入ってしまい刺激になる場合もあるのです。
例えば赤ニキビなど、少しでも肌が炎症を起こしている状態だと、肌に浸透した化粧水の成分が刺激となって、ニキビを悪化させる可能性が高くなるのです。
少し話はそれるのですが、敏感肌専門の化粧品メーカーの研究員さんにお話を伺ったことがあります。
その時に、「敏感肌で肌荒れが激しい時は、絶対に化粧水はつけてはいけません。浸透力がよすぎるのでさらに炎症をおこし、悪化する可能性がありますよ。そういう時は、クリームで肌に疑似膜を作ってあげて、肌を守ってあげてください」と言われました。
私は敏感肌で、炎症を起こしている時に化粧水をつけたらしみて痛くなり、炎症を悪化させた経験があり、研究員さんのお話を聞いて、すごく納得したのでした。その後、その話をさらに裏付けるような事件がありました。
うちの旦那さんは、大人ニキビを年中繰り返しています。よく顎にニキビができて、真っ赤に腫れあがるんです。
そんな時に、たまたま家にニキビ用化粧水があったので、つけたらしいのです。(私の仕事柄、いろんな肌質の化粧品が家にあるので)化粧水をつける時に、しみたらしいのですが我慢して。
そうしたら翌日、ニキビが悪化してしまったんです。ニキビがさらに赤くなって見るからに痛そう。
そこで、敏感肌専門化粧品の研究員さんの話を思い出して、ニキビの出来てる部分は化粧水の使用をやめて、ニキビの塗り薬だけをつけてもらいました。すると、あっさりと赤みや炎症が治まったのです。
また、次にニキビが悪化してしまった時は、ニキビ専用化粧品のクリームだけをつけてもらいました。この時も2日後には赤みや炎症が治まりました。
こういう経験からも、ニキビが炎症を起こしている時には、塗り薬かクリームで炎症を抑えるのが先決だと確信。
化粧水は浸透力がよすぎるので、ニキビで肌が炎症を起こしている時は使用を禁止する。これ鉄則です。
ニキビも敏感肌も、炎症を起こしているという部分では一緒ですからね。ニキビが出来ている時だけでなく、肌が何かしらの状態で炎症を起こしている時は化粧水はNGなのです。
しかし、ある程度ニキビの炎症が治まってきたら、ニキビ専用化粧水でケアしていきましょう。
最近のニキビ化粧水は敏感肌でも使えるくらい肌にやさしい
追記です
ニキビで炎症ができている時は、化粧水はNGという記事を書きましたが、最近のニキビ化粧水は肌にやさしく敏感肌の人でも使えるくらい穏やかな作用になっています。
穏やかな作用ながら、しっかりとニキビにも働きかけてくれるんです。
化粧水の進歩は凄まじいです(笑)
ですので、膿が出ているとか痛くてたまらないというような状態を除けば、化粧水を使用しても症状が悪化することはありません。
塗り薬と化粧水!先につけるのはどっち?
こちらも追記になります
冒頭でお伝えした、ニキビの塗り薬と化粧水、先につけるのはどっち?なのか明確な答えが出ないという点を解決しました!
例外として、最終章のまとめの部分でお伝えしている、化粧水も一緒に使用する塗り薬のメーカーさんに、回答を頂いたからです。
ディフェリンゲル製造販売元 ガルデルマ株式会社
ベピオゲル製造販売元 マルホ株式会社
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構より、製造販売元を調べました
(厚生労働省の紹介サイト)
結論から言うと、どちらのメーカーさんも同じ答えで、塗り薬と化粧水のつける順番はどちらが先でも効果に変わりはないそうです。
しかし、皮膚科の先生から指示があった場合は、そのとおりにしてくださいとのことでした。肌の状態を一番わかっているのは先生なので、治療方針など考えがあっての指示だからです。
何も指示がなければ、どちらが先でも問題ありませんよ。
もう1点、塗り薬と一緒につけるおすすめの化粧水の条件なども聞きました。詳しくは以下の記事にまとめてありますので、合わせて読んでみてくださいね。
部分ニキビの場合はテクニックが必要
化粧水がNGというのは、顔全体にニキビが出来ている状態の時。うちの旦那のように、顎だけとか、おでこだけとか、頬の一部だけとか部分ニキビの場合は、少々テクニックが必要です。
塗り薬を使用するのは、ニキビの出来ている部分だけです。
それ以外の部分にも使用してしまうと、肌が乾燥したりニキビ以外の部分も肌トラブルが起きてしまいます。ですので、ニキビの出来ている部分以外は通常のスキンケアをしていきます。くれぐれもニキビの出来ている部分に化粧水が触れないようにしましょう。
ここで、簡単に出来るテクニックを一つ紹介します。まず塗り薬やクリームを先にニキビの出来ている部分につけます。
そして、ニキビ以外の部分に化粧水をつけていきます。塗り薬やクリームは油分なので、先につけておくと後からつけた化粧水は水分なのではじかれます。
万が一、手元が狂ってニキビの部分に化粧水がついてしまっても、油分にはじかれて浸透しないのです。少しでもニキビを悪化させないように、小さなことですが気をつけてくださいね。
まとめ
ニキビの塗り薬を使用するときには、塗り薬オンリーで炎症が落ち着くのを待ちましょう。
ニキビの塗り薬を使用するような時は、肌が炎症を起こしているときです。肌が炎症を起こしている時に、化粧水を使うとニキビが悪化する可能性が高いがらです。
一部例外として、ディフェリンゲルやベピオゲルがあります。こちらは最近保険適用が認可された、ニキビ治療の救世主。
しかし効果が高い分、肌の乾燥が激しくなるという声が聞かれます。そんなこともありメーカーさんが、肌の乾燥が激しい場合は、ディフェリンゲルやベピオゲルをつける前に保湿することを推奨しています。
ディフェリンゲルやベピオゲルのような特例は別として、基本的には塗り薬だけで、ニキビの炎症が落ち着くのを待つようにしましょう。
追記
ニキビが炎症を起こしているときは、ニキビの塗り薬と一緒に化粧水はNGと書いていまいしたが、最近のニキビ化粧品の進化はすごくて、多少の炎症ならば化粧水を使用しても大丈夫です。
なぜなら、敏感肌の人でも使えるくらい肌に穏やかな処方になっているからです。もちろんニキビを改善する作用もきちんと入っています。
一番大きな問題である、塗り薬と化粧水どちらが先につけるのか?についても
ディフェリンゲル製造販売元 ガルデルマ株式会社
ベピオゲル製造販売元 マルホ株式会社
にお聞きして、解決しました。
両社とも同じ回答で、どちらを先につけても効果に変わりはないということです。しかし、皮膚科の先生の指示がある場合は、それに従ってくださいとのことでした。
先生の指示がなければ、どちらが先につけても問題ないので安心してくださいね。
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